2020.06.14
奈良大和四寺巡礼
疫病退散を願う巡礼
奈良大和四寺巡礼の会は6月21日より、巡礼衣に御朱印される方に各寺院にて「疫病退散護摩木」を授与致します。願い事を書いて奉納下さい。(先着1万名)
また、巡礼衣の御朱印が満願となる最後の寺院で巡礼衣に「如意宝珠」の満願印を朱印致します。
疫病退散と奈良大和四寺巡礼
古来より、目に見えない疫病は人々にとって恐怖でしかなく、その恐怖を除くため神仏を拝むようになりました。
長谷寺は祟りを成し疫病を広げた大きな霊木に、疫病を封じる力のある十一面観音の形を与えました。
室生寺は創建時に桓武帝の病気平癒に霊験を顕し、空海が唐より持ち帰った如意宝珠が埋蔵されています。
岡寺は鍾馗図を疫病除け札として本尊の厄除のご加護と合わせて人々から恐怖を払拭しました。
安倍文殊院はこの地で生誕したとされる安倍晴明が、呪詛占術により疫病を起こす疫神を鎮め、文殊の化身と崇められました。
この度のコロナウィルスに人間は、目に見えない敵に恐れ、いつ終わるともわからない社会生活の変容に不安を覚えました。
1300年の歴史ある奈良大和四寺を巡礼していただき少しでもその恐怖や不安が除かれることを願っております。